やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

むめいさんコラボ【退部するために入った部活】中学生の頃、部活をやりたくなさすぎて3ヶ月で辞める為に陸上部に入った。入部して数週間、そろそろサボろうと思っていたところ突然顧問に「もう走らんでええ」と呼び出された。ーー天に願いが届いたのだろうか。しかし、連れら ...
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電車でボックス席に座っていると、対面の席に座るオヤジがウィンクしてきた。随分愛想の良いオヤジだなと思い、ウィンクを返すと、今度は手を振ってきたので、こちらも手でハートを型取り応戦した。私のハートに被弾した事によって咽せたオヤジの目からコンタクトレンズが落 ...
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井筒という男子生徒のコートが校門の車輪に巻き込まれ門が動かなくなった。動けぬ本人の代わりに職員室へ井筒が挟まった事を告げに行ったが、疲れた教師たちの耳に対し「肛門に異物が挟まりました」という、とんでもない発言となった。職員室に戦慄が走った。その場にいた3人 ...
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電車内でズボンのチャックが全開のオヤジが女性に絡んでいた。「もしよろしければ、ズボンのチャックを閉めて頂けますか?」と、間に入り控えめにお教えすると、オヤジは青い顔をして別の車両へ去っていった。女性の方に顔を向けると,女性も礼を言うと同時に反対方向の車両へ ...
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本の予約をする為、意気込んで鼻息荒くレジの男性店員に声をかけたが、タイトルが「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり 震えたが今日も猫は愛おしい」であった為に「尻でカス……」と、一番よろしくないところで噛んでしまった。鼻息の荒い客から出てはならぬ単語が出 ...
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大変有難い事に、三冊目が出版され、初の猫メイン本となった。今までの尻話の多さから、次回本が出せるとしたら『尻が震えました』というようなタイトルになるのだろうかと、やんわりと思っていたところ「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい ...
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3冊目 発売決定&予約開始『尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい』お陰様で3冊目を出す事ができました!!【本の内容】◯猫!猫!猫…?な本◯猫と笑いと癒しの200ページ◯イラストは十筆斎さん(@jissunboshi96)◯初回限定しおり付き(紙本のみ ...
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気がついたら怪しいセミナーに参加していた。机に座ると、謎の石のようなものが一人一つずつ配られた。有難いお方の話を聞き流していると、「皆さんにお渡しした石を耳をつけてみてください。」と、何か実技に入っていた。「これは波動の石です。集中して、石と対話するつも ...
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忘れ物をし、友人宅から一度自宅へ戻る。友人宅前の豆腐屋を目印として記憶する。途中、目印となる物がない十字路が多発したが、全裸で踊るオヤジがいたので事なきを得た。忘れ物を取り、友人宅へ向かう。全裸で踊るオヤジが警察にしょっ引かれ目印を失う。彷徨った末に豆腐 ...
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高校生の頃、防犯セミナーに参加したが、司会者の胡散臭い中年女性とスタッフ他二人であり、参加者も私を入れて三人しかおらず、既に嫌な予感が漂っていた。痴漢にあった時のシミュレーションとして即興劇のようなものをやらされ、私は強制的に被害者役となった。痴漢役は精 ...
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寝坊し自習に間に合わなかった罰として、私と吉田君は放課後に居残り勉強となった。教室に我々しかいない事を良い事に吉田君が読んでいた漫画を私に託しトイレに席を外している間、通りかかった体育教師が何故か様子を見に教室へ入ってきた。急いで漫画を吉田くんの鞄に戻す ...
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家に大きめの虫が現れた。家族総出で捕獲に努めたが、虫の驚きの跳躍力により返り討ちにあった。その瞬間、私の鼻から何故か猫の毛玉が噴射された。驚愕した。横に居た 父が引いている。猫も引いている。虫は何処かへ消えた。【追記】たまにベットシーツとの摩擦で小さな毛玉 ...
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イベントにて、バイト先で屋台販売するので客寄せの手伝いをする事になり、友人のマサルとオポポイと共に仮装をする事となった。やるからには全力で挑もうと思い、子供に人気である為「カービィーやる」と、申したところ「じゃあ、俺も」「オレも」と、カービィーの密度が高 ...
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私の朝はセバスチャンのいれた一杯のローズティーから始まる。訳:寝起きに全力で蛇口を捻り水道水を飲む。辺りの朝露のきらめきを眺めながら、私はレースのハンカチで口元を拭いた。訳:水道水が辺り一面に飛んだ。  力加減を間違えたのだ。  飲み方も失敗し豪快に口横 ...
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幼少期、祖母の家でカメハメ波の練習に勤しんでいたところ、本日のおやつを告知するホワイトボードに「ゆでた まご」と、書き記されていた。当時山姥を履修済みであった私は震えた。おそらく「ゆでたまご」であるが、当時の私は山姥の恐怖から警戒を解けなかった。祖母は台 ...
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私は新宿駅前でカラフルなオヤジから楽器のカリンバを渡されたので、デタラメに弾いていた。指で弾くタイプの小さなオルゴールのようなその楽器を弾いていると、道行く者は半笑いで通り過ぎ、近くに座る前歯の抜けた酔っ払いジジイからは「へたくそ!」と野次が飛ばされた。 ...
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公園でたまたま居合わせた顔見知りのオヤジにツマミを貰い食べていると「それ鳩の餌だよ」と、言われ戦慄が走った。隣で少年を叱っていた父親の声が止んだ。私は平静を装おうと努めたが「どおりで鳩好みの味だと思いました」などと、鳩の味覚をもつ鳥よりの人間と化しただけ ...
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病院で採血をする事となった。採血台は二つあり同時進行で行われ、私の前にパーマの老婦人と短髪の老婆の患者が席についていた。看護師が準備をしている間、短髪の老婆が自分を担当する若い看護師に「本当はベテランの人がいいんだけど」「痛くしないように、絶対痛くしない ...
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プールを終えて更衣室から出たところ、出入り口にいたビキニ姿のオヤジの存在に気を取られ、私は足を滑らせオヤジに向かい水平移動した。しかも、よく見れば水着でなく赤色の簡易な下着であり、私の前に更衣室から出た女性に見せつけていたようであった。自分の意思とは関係 ...
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