やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

2023年09月

ある気怠げな昼下がり、気落ちしていた私は友人宅の廊下でひっくり返り手足を曲げ、絶命した虫のポーズで涼んでいた。しかし一向に気分は晴れず、試しに両手と両足底を合わせて打ち鳴らし拍手拍足をしたところ、人間とは単純なもので一定のリズムを刻んだ事により気分は徐々 ...
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その日私は公園で練習をしており、切り株に脛をぶつけ悶絶していた。動きを止めると蚊が大量にたかり始めた。数の暴力に屈し、蚊を払いながら撤退を決意すると、前方に兄弟らしき二人組と犬が佇んでいるのが見えた。よく見れば片方は公園でよく挨拶を交わす少年だったので声 ...
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友人は連日に渡り自宅の前にタバコの吸い殻を捨てられ、為す術なく困っていた。ある夜、私は自販機に飲み物を買いに外出すると、友人宅前で見知らぬ男が吸い終わったタバコを捨てている現場に遭遇した。私は思わず「捨てないでください……」と、反射的に声をかけてしまった ...
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自販機の下にPASMOを落とし、地面に這うようにして片手を入れ探っていると、近くに繋がれていた犬が私に砂をかけ始めた。幸いにも地面は土ではなくコンクリートであった為 埋められず事なきを得た。犬の爪のチャッチャッという小気味好い音を聴きながら探すなか、背後で自転 ...
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