やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

2025年02月

【夜のコンビニで危ない目にあった話】その日、私は飲み屋で隣の席の者に酒を溢された為に、カタツムリの衣装で帰路に就いていた。肌色の全身タイツに巨大な殻を背負うスタイルであった。頭までタイツを覆わなければ完全に進撃の巨人の奇行種と化すので、私はカタツムリとし ...
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【電車で足を狙われる被害にあった話】美しい朝、歩き出した私の足元に犬の糞が迫っていた。私は全神経を集中させ糞を避けた。足を高く上げ方向転換に成功し、一日の幸先の良いスタートを切ったかに思われた。しかし、回避した先にも第二の犬の糞が待ち構えていた。全神経を ...
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【旅行先で怖い目にあった話】友人が傷心中なので、気晴らしに仲の良い三人組で青森ツアーへ参加すると、初日にその土地に関する3D上映を見せられる事となった。傷心の友人を真ん中に、端の友人の隣には美女が座り、私の隣は誰かと胸を高鳴らせていると、小柄なゴブリンのよ ...
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【ぶつかりおじさんの新たな被害にあった話】数多のぶつかりオヤジが私の推進力に耐えきれず飛んでいき、こちらに何となく罪の意識さえ芽生えてきたので、どちらが被害者であるかの格の違い見せつける事にした。ぶつかった拍子に「助けて」、もしくは乙女の様に「キャアッ」 ...
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猫を動物病院に連れて行き、「今日はどうしましたか?」と、問診が始まろうとした瞬間、私の尻から磯野家に棲まうタラちゃんの断末魔のような音が放たれた。尻の筋力で強制的に止めると、タラちゃんは最後に「……ウッ」と声を漏らし、静かになった。静寂の中、看護師が泣き ...
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コンビニへ向かう道中、ズボンのチャックが全開の謎のインド人が『不審者に注意』と書かれた立て看板を持っていた。しかし、よく見れば常に国籍をインドに間違われる友人のオポポイであった。お前に注意である。満面の笑みの不審者が不審者への注意を促す、不気味なセルフ防 ...
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朝、目が覚めると声がアンパンマンのカバオに酷似していた。喉にカバオを抱えながら登校。少しでも緩和させる為、母に水筒に白湯を入れて貰う。学校にて、トイレでカバオのチェックを行う。「アンパンマァン……」個室から「え……」と声がした。一日、喋らぬ事を決意した。 ...
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公園で酒盛り中のオヤジ達から酒をくすねていると、下校中の学生カップルが口論をしながら通りかかった。深刻な空気の中「私たち、もうダメだね」と彼女が言葉を放つと同時に、トイレで席を外していたチャック全開のオヤジがゴブリンの足取りで恋人達の視界を横切っていった ...
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