【令和ジジイ合戦わんぽこ】


近所の犬のペスと同程度に近隣で立ちションをしていくジジイがいた。

特に我が家の塀はペスよりもジジイの方が縄張りを主張していた。
注意しても改善されずジジイ避けでも仕込もうかと思っていたところ、ジジイの家が何者かによって立ちションされるようになった。

私による報復行為ではない。
しかし、何故か一番に私に疑いがかけられた。
道でジジイに捕まり容疑を否認していると、近くのベンチで酒を飲んでいたミイラに酷似したジジイが小便ジジイを煽り始めた。

生ミイラと小便小僧の老後による迫力のない取っ組み合いが始まった。

動きがなさすぎて、抱き合い友情を確かめ合っているように見えた。
栄養の足りないアリクイの威嚇に似ている。
しばらく見つめていると、両者とも力尽き巣に帰っていった。

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数日後、件のジジイ家の前を通ると、最近会話を交わすようになった土着の不審者がジジイの家の塀に立ちションしているのを目撃した。

不審者、お前だったのか。
いつもその家に立ちションをしていたのは。
不審者はニッコリと笑顔のまま頷いた。
恩返しの正体を知ったうえで発砲するタイプの令和のごんぎつねが歴史に刻まれるところであった。

無事、私の疑いは晴れた。
しかし、私に関われば不審者が報復しに来ると、火のないところから噂の煙が細くたった。


【追記】
確かに、不審者に「最近、立ちションされて困っている」とは話した。
その旨を友人に話すと
「仲間意識による報復行為」
と、一言述べた。

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いつの間にか私と不審者の間にマフィアのファミリーのような絆が芽生えていたのだろうか。


【書籍】
こんな治安の土地に住んでいますが、私は元気です。
三冊書籍が出てます。


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「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
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◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】

猫の病院で起きたすれ違い、
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変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
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