友人との待ち合わせ場所へ向かう道中、ナンパにあったかと思ったら恫喝だった。


私は己をナンパする奇怪な人間が現れたと思い込み動揺し、「えぇぃやぁ〜」などと終始薄ら笑いを浮かべ、私の腕を掴んでいる相手の手も失礼のないように退かそうと試みた結果、撫で回した。
余程不気味であったのか、私が退かすまでもなく自主的に手は離れていった。

挙句、カドの立たぬ断り文句として
「恋人がいますので」
などと虚偽申告し、恋人がいる身として見てもらおうとしたが、変人を見る目で見られた。

相手の人生に、変人に手を撫で回され一方的にフラれるという歴史がお見舞いされた。
近くで一部始終を見ていた友人は完全に引いていた。

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【追記】

基本的にはナンパなど迷惑そのものであるので、やらぬ方が良いと思う。

友人は私の反応が妙なので知り合いかと思っていた。
しかし、私が手を撫で始めたあたりで
「あ、事件かもしれない」
と、思ったという。
どちらが被害者として見られていたのかは、聞かない方が今後の人生がスムーズに進むと思い、私はそれ以上は聞かなかった。

【書籍】
「えぇいやぁ〜」
(訳:こんな私ですが、本が三冊出ております。)

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「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
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◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】

猫の病院で起きたすれ違い、
カツアゲにあった話など、日常の不審者詰め合わせ。
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◯二冊目 変人達のレクイエム
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変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
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