猫に魚型のオモチャをあげた。

とても気に入り、しばらく寝転びながら戯れていたが、投薬の時間がきたので声をかけた。




猫は静かに目を閉じた。
寝たふりである。
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目の前で数秒前まで遊んでいたというのに。
軽く揺さぶっても目を開けない。





猫缶を開けた。
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こんなにも瞬時に目がかっぴらくとは思っていなかった。
投薬にも勝る猫詰は凄いと思った。
しかし、迂闊に缶詰を開けてはならない。
暫く真顔で追いかけ回された。


【追記】
この話は愛猫うにが我が家に来てまだ間もない頃の話である。

投薬の準備をしている間も猫は追いかけてきた。
先に猫缶をよこせと申している。
しかし、先に与えれば再び寝たふりにしけこむ事は目に見えている。

一時的に猫缶をリビングへ避難させ、いよいよ猫缶タイムというところで、父がビールを用意し猫缶を片手に箸を持っていた。
ツナ缶と間違えているようであった。
私は、初めて猫があんなにも大きな声で
「にゃーーーーーーーーーーーーーー!!」
と、叫んでいるのを訊いた。

【書籍】
多分、「やめろーーーー!!」と申していた。
父へのヘイトが猫に溜まりまりましたが、三冊目に愛猫達や近所の猫、不審者が出る猫エッセイが出ております。

◯最新作 変な猫エッセイ
「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
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◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】

猫の病院で起きたすれ違い、
カツアゲにあった話など、日常の不審者詰め合わせ。
愛猫の話もあり。

◯二冊目 変人達のレクイエム
【電車で不思議なことによく遭遇して、みんな小刻みに震えました】

変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
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