アルバイト先のコンビニで、会議で使用する「クレーム対応」の資料を制作し10部印刷したが、見出しが「クレーム大王」になっていた。


気を取り直しレジに出ると、新たにレジにクレーム一般客が現れた。
大王でないクレームオヤジは「店長を今すぐに出せ」と宣った。
店長など欲しくばくれてやる。
しかしながら、店長は店奥でクレームの電話対応中であったので暫しお待ち頂く旨を説明した。

「申し訳ありせん。只今、店長はクレーム大王に追われておりまして」
私の舌がもつれた為に、店長が先の大王に狙われる危機的状況に陥ってしまった。

レジに並んでいた競馬新聞を持ったマダムが
「逃げ切れるかしら……」
と、言葉を溢した。

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【追記】
その日のマダムの佇まいは、ショートヘアで毛先を巻いたレトロな髪型に、ピンクのフェイクファーの帽子を被り、全てを燃やし尽くすほどの真紅の口紅が印象的なエレガントな雰囲気であった。
確実に競馬新聞よりも紅茶を持つ方が似合う風貌であるが故にキャラが立つ、私の好きなお客様の一人であった。
マダムの風貌はいつもマダムである。


一度、差し入れとして全面薔薇模様の洒落た紙袋を手渡されたが、中身はワンカップで3本であった。
どこまでもクール、それが我々のマダムなのである。
バイトを辞めた今も、心からお慕いしている。

【書籍】
最近昔のコンビニ仲間に会ったので、思い出が溢れ出してコンビニ話が多くなっております。
そんな私ですが、本が三冊出ています。

◯最新作 変な猫エッセイ
「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
【↑Amazon限定特典本】 •初回版の場合はしおり ※書店に置かれている本でも、初回版ならば付いてきます!!


◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】

猫の病院で起きたすれ違い、
カツアゲにあった話など、日常の不審者詰め合わせ。
愛猫の話もあり。

◯二冊目 変人達のレクイエム
【電車で不思議なことによく遭遇して、みんな小刻みに震えました】

変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
愛猫の話もあり。

【こちらからでも、各ネット書店でお求めいただけます!】
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000832/