玉ねぎを切る際に、目が沁みる対策に目出し帽を被ったが、よく考えれば目の部分が開いているので無意味であった。
魚を捌いていると、外出中の母から「トイレに行きたいから、すぐ扉を開けて」という電話がかかり、直後にインターホンが鳴った。
急いで扉を開くと、そこには母ではなく何らかの勧誘の者が立っていた。
私の目には勧誘の小綺麗なスーツ姿が映ったが、勧誘の目には目出し帽を被り衣服に血液が付着している不審者の姿が映った。
魚を捌くのに失敗したのだ。
しかも覆面から覗く眼は涙に濡れている。
そして母だと思い込んでいた脳からの指令が止められず、喉の奥から声が絞りだされた。
「ぉ゛……かぁ……さぁん……」
初めて勧誘側からそっと扉を押されて閉められるという経験をした。

【追記】
警察が呼ばれなくてよかった。
5分後くらいに母が現れたが、母は私に慣れているので大丈夫だった。
身内の反応に慣れすぎた為に化け物が生まれてしまった事に、この時私は気がついた。
我々は目出し帽に慣れすぎている。
ちなみに、料理は魚は若干ボロボロになったが、美味しくできた。
「すぐに」と言った母が現れたのは、勧誘の者が扉の前から消えてから約5分後の事であった。
身内がいくらトイレの危機であろうとも、必ず玄関を開ける際には確認をすべきである。
そして、Xで投稿する際の文字数の関係で「勧誘の者」と書いたが、近所の人の話によれば、不用品を買い取るセールスであったらしい。
安値で買い叩かられるので、応じ無い方が良い。
どうしても売りたいなら本当にすぐに手放したい二束三文にもならない事で間違いない物を売りたし。
近所のジジイは、巨大な石を売ろうとしてた。嫌がらせにしかならない。
ともあれ、そのようなセールスや点検業者を装う空き巣の下見の場合があるので、結局は知らぬ人が来たら追い返すのが得策であると思われる。
【書籍】
愛用の覆面が最近は在庫不足で売られておらず、今年の冬に危機感を覚えております。
そんな私ですが、本を出しております。
電子書籍もあります。
◯最新作 変な猫エッセイ
「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
【↑Amazon限定特典本】 •初回版の場合はしおり ※書店に置かれている本でも、初回版ならば付いてきます!!
◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】
猫の病院で起きたすれ違い、
カツアゲにあった話など、日常の不審者詰め合わせ。
愛猫の話もあり。
◯二冊目 変人達のレクイエム
【電車で不思議なことによく遭遇して、みんな小刻みに震えました】
変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
愛猫の話もあり。
【こちらからでも、各ネット書店でお求めいただけます!】
https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000832/

コメント
コメント一覧 (3)
そっちのタイプだったのですね。
yalalalalalala
が
しました
yalalalalalala
が
しました