紅葉が木々を彩る昼下がり。
あまりに暇であったので、尻にカスタネットを挟み打ち鳴らしていたところ、振り向くと豪奢なクッションの上に横たわる猫と目が合った。






明らかに心を痛めている。
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音楽の秋といえど、奏者が尻であった事が良くなかったのだろうか。
誰もいないと思い、尻カスタネットに励んでしまい申し訳なかった。

猫は心を痛め、私は尻を攣った。
風に揺れるカーテンから差し込むセピア色の陽の光だけが、猫と私を優しく包みこんだ。


【追記】
尻カスタネットは猫達に評判が悪い。

別室で勤しんでいても、わざわざ見に現れ、演奏を終えてカスタネットを置いた瞬間に、カスタネットをどつく。

逆に銅鑼は気に入っているのか、掛けておくとたまに肉球で
ポェン……
と、鳴らしている。
たまにそれで夜中に起こされる。

友人に何故尻カスタネットをするのかと訊かれ
「特技が欲しくて……音楽に触れようと思って……」
と、告げると
「尻で触れる必要はない」
と、返された。
しかし、運動も兼ねているので問題はない。


【書籍】
尻カスタネットと猫と不審者が出てくる本を出しております。
電子書籍もあります。

◯最新作 変な猫エッセイ
「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
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◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】

猫の病院で起きたすれ違い、
カツアゲにあった話など、日常の不審者詰め合わせ。
愛猫の話もあり。

◯二冊目 変人達のレクイエム
【電車で不思議なことによく遭遇して、みんな小刻みに震えました】

変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
愛猫の話もあり。

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