自律神経の治療をしていた時「朝陽を浴びると精神衛生上に良い」と訊いたので散歩をしようと玄関を開けると、泥酔したジジイ二人が仲違いし、互いにあらぬ方向の虚空を殴っていた。
精神衛生上に悪い光景であった。
ジジイの縄張り争いに朝陽の効力が霞んだ。
そのうえ、その横を網タイツのオヤジがパンツを見せながら自転車で颯爽と通り過ぎていった。
更にその横を近所の猫のゴロムシがパンを咥え小走りで横切り、近所のオヤジが
「身体に悪い!身体に悪い!」
などと、叫びながら猫からパンを取り返そうと私の視界を横切っていった。
私は家に引き返した。

【追記】
心身共に健康になろうとしたというのに、朝陽の力を以てしても賄いきれぬ、不健康な光景であった。
医者に話して幻覚でも見たのだろうと薬を増やされたらどうしようかと思ったが、意を決してその朝の散歩の旨を話すと
「そのオジサン、多分僕も見たことあります……」
と、網タイツのオヤジの目撃情報が増えた。

そして、ゴロムシはロールパンを袋ごと盗むという大胆な犯行に及んでいた。
途中運ぶのがだるくなったのか、ロールパンだけ残しゴロムシは走り去っていったが、その後 身柄が確保された。
【書籍】
引っ越そうかと思いました。
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「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
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◯一冊目 変なエッセイ
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コメント
コメント一覧 (3)
yalalalalalala
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yalalalalalala
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同じ人物でも嫌だけど、違ったとしたらそれはそれでやーこさんの居住エリアに変態が増えただけなので嫌なことには変わりない。
yalalalalalala
が
しました