猫が膝上で喉を鳴らしている。

至福の極みであるが、どうしても人間は動かなければならぬ時がある。
私は猫のノミダニ防止の薬を取りに病院へ行かねばならぬ。
猫には膝上から退去してもらはねばならない。
私はその旨を猫に伝えた。







何も睨まなくてもと思う。
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猫の爪は服を離さず抵抗の意を表している。
木から剥がされる際の諦めの悪いカブトムシに似ている。
暫しの格闘の末、猫は最後に捨て台詞を吐き部屋から出て行った。






解決したかに思われたが、支度を整え玄関へ赴くと、捨て台詞の猫が待ち構えていた。
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猫は鞄の上で やる気を見せている。
予め玄関に鞄を配置していた事が仇となった。


追記】
すぐに帰ってくる事を理解していた先住猫は、余裕の表情であった。
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そして、その経験値から帰宅した際は余裕を持って玄関で出迎えてくれた。
一方、鞄の上でやる気を見せていた猫は、慌てて奥からバタバタと現れた。
どちらも愛おしい。

【書籍】
何を押さえれば外出できないかを猫は熟知している。
猫と和解せよ。
そんな猫達との話と不審者の詰め合わせの本が出しました。
電子書籍もあります。

◯最新作 
「尻でカスタネットを奏でたら視線が刺さり震えたが今日も猫は愛おしい」
タイトルの意味は読めば分かります。
「猫と近所の不審者と私」そんな感じの本です。
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◯一冊目 変なエッセイ
【猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました】

猫の病院で起きたすれ違い、
カツアゲにあった話など、日常の不審者詰め合わせ。
愛猫の話もあり。

◯二冊目 変人達のレクイエム
【電車で不思議なことによく遭遇して、みんな小刻みに震えました】

変質者と変質者のマリアージュ
勿論電車の中での話以外もあります。
愛猫の話もあり。

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