やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

カテゴリ: 小説

【学校に行けない私の話】私は学校へ行く事をやめた。そんな私の部屋の前で、今日も兄は私に向かい悪口を言う。しかし、その悪口が「屁を凝縮したような声だ」「正直尻の方がまだ生産性のある人生だ」と、妙に独特である。よくもまあ、こんなにも癖の強い悪口の引き出しがあ ...
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私と母は、祖母の家に住んでいた。忙しい母に変わり、祖母はよく私の世話をしてくれていた。祖母は世間一般のイメージする「優しいおばあちゃん」とは違い、少々厳しいところがあり、私が成長するにつれ衝突する事も多くなっていった。祖母と喧嘩した日は、決まって壁に掛け ...
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髪を染めればモルモット、シャッターに落書きをすれば恩返しとなり、教卓に嫌がらせで花を添えれば和ませる佐藤は最近元気がない。安田という転校生が来た日から佐藤の様子がおかしい。前回フラワーアレンジメントの才能を惜しみなく発揮した山田くんは僕を呼び出した。途中 ...
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髪を染めればモルモットになり、担任宅のシャッターに落書きをすれば鶴ならぬモルモットの恩返しとなった佐藤は、前回の失敗を踏まえ、新たな舎弟をつくる事にした。前回の敗因は俺らの頭の悪さだと豪語し、非常に異議申し立てたい所だが、それも面倒なので黙って聞くことに ...
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前回髪を染めて不良の威厳を醸し出そうとした結果モルモット頭になってしまった佐藤は、性懲りも無く再び僕を呼び出した。夜に先生のご両親が経営している美容室前まで自転車を走らせると佐藤は近くの茂みから手招きした。話を聞くと前回先生に怒られた仕返しとして店のシャ ...
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僕は一人で本を読む事が好きな健全な生徒であったが中学に上がって数週間、佐藤というクラスメイトに「お前、今日から俺の舎弟な」と、勝手に舎弟認定され何かに付けては呼び出される事となった。ある日佐藤は髪を染めると言い出した。金髪にし、威風堂々と不良たるその威厳 ...
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