やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

タグ:トラブル

子供の頃に書いた日記や、適当に書いた日記を漁った。非常に悲壮感漂う日記であった。友人にも見せたが「酷い……」と一言申した後、茶を啜った。そんなにかと思い、見せられるものだけピックアップし、近所の友人オポポイにも見せた。奴は面白がって家族に見せた為、私の恥 ...
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【GWのトラブルの話】人の流れが違うので、注意必要でした。その日、私はスキニーパンツが肌色であった為に下半身の装備が疎かに見え、周囲に一瞬の騒めきを与えていた。そのままバイトのピンチヒッターに入った。中国人留学生がレジに立ち、店長は「何かあれは元店長のジジ ...
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【夜のコンビニで危ない目にあった話】その日、私は飲み屋で隣の席の者に酒を溢された為に、カタツムリの衣装で帰路に就いていた。肌色の全身タイツに巨大な殻を背負うスタイルであった。頭までタイツを覆わなければ完全に進撃の巨人の奇行種と化すので、私はカタツムリとし ...
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【電車で足を狙われる被害にあった話】美しい朝、歩き出した私の足元に犬の糞が迫っていた。私は全神経を集中させ糞を避けた。足を高く上げ方向転換に成功し、一日の幸先の良いスタートを切ったかに思われた。しかし、回避した先にも第二の犬の糞が待ち構えていた。全神経を ...
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公園で酒盛り中のオヤジ達から酒をくすねていると、下校中の学生カップルが口論をしながら通りかかった。深刻な空気の中「私たち、もうダメだね」と彼女が言葉を放つと同時に、トイレで席を外していたチャック全開のオヤジがゴブリンの足取りで恋人達の視界を横切っていった ...
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電車に乗っていたところ、駆け込みで乗り込んできたオヤジが扉付近にいた男子中学生に「邪魔だ!ガキがぁ!」などと怒鳴ると同時に足を躓かせ、前方に位置していた私に活き良いオヤジが発射される事となった。種の存続の本能が働いたのか、私は反射的にオヤジを救おうと抱き ...
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7:00目覚めた瞬間、遅刻を確信。すぐさま着替え、寝ぼけ眼のまま顔を洗い、鏡を見ずにリップクリームと間違え母の真紅の口紅を塗りたくり口の筋肉のみで広げる。7:15赤い口紅をはみ出させた女装したクサマダラオオコビトが家から飛び出す。私である。全力で走るなか前方を見 ...
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皆が仕事をする中で、アルバイトの同期と私は肩を並べ、職員にお叱りを受けていた。「余計な事ばかりしやがって、特にお前」と、職員の指が私に差される中、私は職員のお言葉を録音する事にした。しかし誤って再生を押してしまい、私が歌う森山直太朗の「夏の終わり」が流れ ...
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マイナンバーカードを作りに行ったが、顔写真を用意し忘れたので、備え付けの無料撮影を利用する事にした。大きめのモニター画面が設置されている部屋で、私は椅子座らされ、撮影係の饒舌なオヤジはカメラを構えた。一方その頃、私の鼻の穴では数多の鼻毛が風にそよいでいた ...
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以前、私は気分が落ち込むと家の至る所で床に背を着け絶命した虫のポーズで両手両足を打ち鳴らしていたが、最近は猫達がその周りを旋回するようになり、いよいよ「不気味だからやめろ」と家族から苦情が入った。なので、最近は「大地讃頌」を一人合唱し猫に披露しては大変迷 ...
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胃カメラの検査を受ける日であったのに、私は寝癖により頭の形が尻に酷似していた。その日、淡々と責務をこなすクールな女医は、突如診察室に現れた尻の実写化を前に、言葉を失った。寝坊により頭を直す時間がなかったのだ。しかも入室の際に目測を誤り、尻の実写化は扉に挟 ...
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住宅地に爆音で音楽を流す車が停まったが、近くに住む耳が遠いジジイの演歌タイムと重なり、ジジイの家からも爆音で吉幾三が流れ始めた。時を同じくして常に窓を全開でピアノを弾く家も加わり、激しく「魔王」が弾き鳴らされた。隣家の元音楽教師の凄まじく歌の上手い認知症 ...
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よくインド人に間違えられる友人のオポポイと共に電車に乗っていると、女性が酒に酔ったオヤジに絡まれていた。迷惑そうであったのでオポポイと策を練り「まずは親しげに近寄り、私が女性の知人を装い声をかける。オヤジが逆上したら、オポポイは外国人に擬態し事態を撹乱し ...
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コンビニのアルバイトにて、勤務を終え田中とシフトを交代し、バックヤードで同期の木村に「忘年会についての連絡を田中と店長に返信したか」とLINEで訊ねると『田中は先ほど変死しました。念のため確認してもらえますか?』と、事件性の高い返事が来た。バイト上がりに田中 ...
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水面に揺れる夕陽を持ち帰ろうと、スマホのシャッターを押したところ、黄昏の空の下に頭に鳩を乗せ佇む異色を放つオヤジが映り込んでいた。幻かと思い肉眼で確認したところ、オヤジと鳩と目が合った。なにゆえ鳩と共に直立不動を貫いているのかは不明であるが、勝手に撮って ...
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友人が注文した商品が、手違いにより隣の家に配達された。誤って開けてしまったと、隣人から商品を受け渡される際に神妙が面持ちで謝罪を受けた。商品を受け取った後、誤配達はあったもののとりあえず無事に手元に届いて良かったと胸を撫で下ろし段ボールを開封した瞬間「尻 ...
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電車でボックス席に座っていると、対面の席に座るオヤジがウィンクしてきた。随分愛想の良いオヤジだなと思い、ウィンクを返すと、今度は手を振ってきたので、こちらも手でハートを型取り応戦した。私のハートに被弾した事によって咽せたオヤジの目からコンタクトレンズが落 ...
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電車で吊り革を掴み揺られていたところ、前に座っているオヤジが割と大きめの声でブツブツと文句を言い始めた。「触らぬ神に祟なし」と、そのまま無視を決め込もうとしたところ、カーブに差し掛かり車両が揺れた。その瞬間、私の手はオヤジのなまざらしの頭皮に良い音をたて ...
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その日、私は久々の積雪に気分が高揚し、降りしきる雪を眺めながら自室で自作の腰蓑を頭に被り身体を揺さぶっていた。すると、屋根からの雪の落下に伴い大きな音がすると共に家が少々揺れた。これも雪の醍醐味であると思っていると、猫達がわざわざ一階から足を運び、襖の隙 ...
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