やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

タグ:夏

児童館のアルバイト中、私は絶命しかけの蝉に擬態していた。身を持って蝉が生きているか否かの見分け方を子供達に指導していたところ、引き戸が開かれた。新しく入った気難しそうな職員であった。しかも「ジジジジジジジジジジジジジジジジジジ」と、丁度床上で回転し、汗だ ...
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夕方、アルバイト先のコンビニで店長がミツバチの格好をしたまま物置に閉じ込められた。店長の奥さんに連絡しスペアキーを持ってきてもらう事となり、とりあえず一回店頭に戻ったがバイトの木村が男性客に怒鳴られていた。聞けば釣り銭を渡す際に木村が小銭を落とした事が怒 ...
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夕暮れ時の薄暗さが、草木や紫陽花に影を落とし色深く染めていた。ふと、空を見上げると、並ぶ家々の窓が鮮やかな朱色の空を映している。夏の始まりの美しさに思わず目を惹かれていると窓が開き、美しい空と引き換えに上裸の湿ったオヤジが現れた。目が合ってしまった。オヤ ...
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