やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

タグ:恐怖

昔、スーパーのバイトの面接を受けにいった。二人同時に行われるらしく、私は同じくアルバイト志望の青年の後に続き入室した。その際、面接官が履歴書に目を向けたまま「ドアを閉めてくださいね」と言ってきたので閉めたが、癖で鍵まで閉めてしまった。カチャリ……と、部屋 ...
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バイト先で大玉のスイカを貰った。丁寧に紙に包んだ後、重いのでベビーカーをお借りして運んでいたところ、いつも子連れに絡んているマダム達が現れた。「もう暗くなるのに、赤ちゃんを連れて外出するなんてダメよ」と言及されたのち、マダム達はベビーカーを覗いた。しかし ...
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喫茶店の手伝いをする事になり、コーヒーの注文をうけた。私の教育係となった真面目なウェイターに「このお客様は言葉の間違いに敏感です。『コーヒーに“なります”』と言うと、長く絡まれる事になりますので『なります』は言わないように」と、言われコーヒーを手渡された ...
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【逃げようとして危ない目にあった話】私は道で足を攣り、一人孤独に苦しんでいた。しかも、私の苦悶の形相が睨みつけたと誤解されヤンキーがこちらに近づいてきた。ひとまず殴られぬよう昔テレビでやっていた護身術の「傘を相手に向けて開き盾にする」というのを実行し時間 ...
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【コンビニで身の危険を感じた話】アルバイト中、コンビニだというのにレジで「スマイルください」と言われた。ご要望とあらばと、出来うる限りの笑顔を向けた。数秒見つめ合った後、客は満足したのか何も購入せずに退店していった。上手く笑えていただろうかと休憩室の鏡の ...
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修学旅行で私は初めてフェリーに乗った。甲板に出るとカモメが船と並走し、野球部の田中は私の横でカモメの顔真似に努めていた。青い空と広大な海に、突き進む船は風と波を生み出し、今此処にある全てが私の全身を覆っている。私が美しいものを沢山目に収めて帰ろうと決心し ...
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両親が出かけ、家で仕事をしながら一人留守番をしていると、摺り足で移動するような物音が聞こえた。心霊現象であろうか。私はバットを手にした。私は唸り声を上げた。「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛!」最初が肝心である。どちらがボスか教えてやらねばならない。私は ...
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水面に揺れる夕陽を持ち帰ろうと、スマホのシャッターを押したところ、黄昏の空の下に頭に鳩を乗せ佇む異色を放つオヤジが映り込んでいた。幻かと思い肉眼で確認したところ、オヤジと鳩と目が合った。なにゆえ鳩と共に直立不動を貫いているのかは不明であるが、勝手に撮って ...
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前日の深酒が祟りアパートで頭痛に苦しんでいたところ、隣の住人の部屋から旧ドラえもんの曲「ぼくドラえもん」が爆音で流れ始めた。何の仕打ちだろうか。ホンワカパッパが私の頭を執拗に攻撃している。私はドラえもんに耐えかね、手土産を持参し頭痛薬が効くまで一時間程ホ ...
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私は新宿駅前でカラフルなオヤジから楽器のカリンバを渡されたので、デタラメに弾いていた。指で弾くタイプの小さなオルゴールのようなその楽器を弾いていると、道行く者は半笑いで通り過ぎ、近くに座る前歯の抜けた酔っ払いジジイからは「へたくそ!」と野次が飛ばされた。 ...
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病院で採血をする事となった。採血台は二つあり同時進行で行われ、私の前にパーマの老婦人と短髪の老婆の患者が席についていた。看護師が準備をしている間、短髪の老婆が自分を担当する若い看護師に「本当はベテランの人がいいんだけど」「痛くしないように、絶対痛くしない ...
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プールを終えて更衣室から出たところ、出入り口にいたビキニ姿のオヤジの存在に気を取られ、私は足を滑らせオヤジに向かい水平移動した。しかも、よく見れば水着でなく赤色の簡易な下着であり、私の前に更衣室から出た女性に見せつけていたようであった。自分の意思とは関係 ...
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3日前から右下腹部が痛み出し、虫垂炎だと放屁ができぬと聞いていたので、隙あらば常に放てるか否かを秘密裏に確認し過ごしていた。しかし治らぬず、連休で病院が軒並み休診の中、何とかやっている病院を探し出した。連日の寝不足で頭が回らぬ中、徐々に悪化する痛みに怯え ...
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3日前から右下腹部が痛み出し、虫垂炎だと放屁できぬという情報を聞いていたので隙あらば放てるか否かを秘密裏に確認して過ごしていた。連休で病院が軒並み休診の中、何とかやっている病院を探し出した。連日の寝不足で頭が回らぬ中、徐々に悪化する痛みに怯えつつ受付横に ...
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友人三人と川辺でバーベキューをする事になり、現地集合の為一人で電車に乗ったが途中で思い切り寝てしまった。普段乗らぬ電車の為に通り過ごしたかどうかも分からず焦り、とりあえず近くにいた者に「小籔駅は、もう過ぎましたか?」と、訊いた。屈強な外国人であった。「ナ ...
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ある日、DMに「お前を見張ってるからな」という旨のメッセージが届いた。なので「私もお前を見ている」と、返信した。その日から返事が来なくなってしまった。いつも読んでくれている方からのメッセージだと思い、「見ている」と言ったのに相手のポストを見ていなかった事が ...
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昔、猫を飼う事ができず、代わりに頭頂部に付けるタイプの部分カツラを猫として可愛がっていた。当時を懐かしんで発明好きの友人に話したところ、再現したものを更に動くように手を加え誕生日に渡してくれた。しかし、当時に比べ カツラの技術が向上していた為に、生え際のリ ...
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二階の自室にて、近所のウクレレオヤジとウクレレを弾き鳴らし、部屋の隅でぐったりとしている友人に聴かせていた。オヤジのトイレ休憩中、気分転換にベランダへ出ると、庭に外国人の男が侵入しているのを目撃した。下手に刺激しては危ないので、私はウクレレで威嚇した。男 ...
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ある日、尻に巨大なデキモノができ、刺激せぬよう ささやかに過ごしていたが、猫に高速タップされ病院へ行く事を決意した。最初は蚊に刺されたくらいであったので放置していたが、どうやら「粉瘤(ふんりゅう)」というものであった。粉瘤は、痛む上にこれ以上刺激を与えれば ...
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アイスにチョコとチョコペンで装飾し、リスを模ったアイスを作ることにしたが、私の画力が足りぬ為に、冷凍庫に大量の小さいおっさんの生首が並ぶ事となった。友人のヨシコが引っ越すの為、我が家でお別れ会を開く事になりデザートを作ったが、大層不気味な感じになってしま ...
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