やーこばなし

露出狂に出会ったり、カツアゲにあったり、等速で動く点Pを逆恨みしたりする話などを書いてます。

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人は視界に入ったものに無意識にも大きく影響を及ぼされるものである。突然蟹が宅配され、住所は書いてないが送り主の名が親族の名であった為、家族で喜んで食べるという初夢を見た。非常に幸先の良い夢であったが、途中から家の中ににTシャツにブリーフ姿の見知らぬオヤジが ...
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電車でボックス席に座っていると、対面の席に座るオヤジがウィンクしてきた。随分愛想の良いオヤジだなと思い、ウィンクを返すと、今度は手を振ってきたので、こちらも手でハートを型取り応戦した。私のハートに被弾した事によって咽せたオヤジの目からコンタクトレンズが落 ...
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プールを終えて更衣室から出たところ、出入り口にいたビキニ姿のオヤジの存在に気を取られ、私は足を滑らせオヤジに向かい水平移動した。しかも、よく見れば水着でなく赤色の簡易な下着であり、私の前に更衣室から出た女性に見せつけていたようであった。自分の意思とは関係 ...
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その日、私は「俺は客だ!」という客の啖呵を「俺は角田!」と、聴き間違え「自分は佐藤です」と名乗った為にブチギレられていた。随分情緒が不安定な角田だなと思った。相手も「客」という主張に対し、自己紹介が始まるとは思っておらず、脳内を整理する為に一瞬停止してい ...
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ある日、DMに「お前を見張ってるからな」という旨のメッセージが届いた。なので「私もお前を見ている」と、返信した。その日から返事が来なくなってしまった。いつも読んでくれている方からのメッセージだと思い、「見ている」と言ったのに相手のポストを見ていなかった事が ...
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DMにて、突然知らぬ者から無言で猫の画像が送りつけられてきたので、とりあえず私も秘蔵の猫フォルダから猫画像を送り返した。それからというもの、言葉を交わす事なく互いに猫の画像を送りつけ合う日々が続いた。そんなある日、間髪入れずに何枚もの猫画像が次々と送られて ...
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空腹に耐えながら店が並ぶ駅前を歩いていると、「特売!」と書かれた店のカートに乗って自走する いなり寿司に轢かれた。砂漠の蜃気楼のオアシスで横っ面を殴られるような体験をするとは思わなかった。この惨事を目撃したカフェのテラス席でコーヒーを飲んでいたオヤジも大変 ...
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尻にカスタネットを挟み、打ち鳴らす練習をしていたところ、猫が畳に尻をなすりつけ高速移動し始めた。普段やらぬ行動のため、只事ではないと病院へ連れて行く事にした。受付にて「尻に不安を抱えていまして……」と伝えると、数秒の間の後「猫ちゃんの、お尻ですよね?」と ...
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二階の自室にて、近所のウクレレオヤジとウクレレを弾き鳴らし、部屋の隅でぐったりとしている友人に聴かせていた。オヤジのトイレ休憩中、気分転換にベランダへ出ると、庭に外国人の男が侵入しているのを目撃した。下手に刺激しては危ないので、私はウクレレで威嚇した。男 ...
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電車で吊り革を掴み揺られていたところ、前に座っているオヤジが割と大きめの声でブツブツと文句を言い始めた。「触らぬ神に祟なし」と、そのまま無視を決め込もうとしたところ、カーブに差し掛かり車両が揺れた。その瞬間、私の手はオヤジのなまざらしの頭皮に良い音をたて ...
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友人宅にて。着いて早々に友人に一歳の赤子を受け渡され私に凄まじい緊張が走った。ゴリラがケセランパサランを持つようなものである。赤子の安全について友人とは今一度話し合いたい次第である。私ならば決してゴリラにケセランパサランを預けたりなどしない。皆が見ていな ...
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近所を徘徊していたところ、スマホに「君、今どんなパンツなの?」と、不審な電話があった。生憎、私は本日の自分のパンツが何であったかを失念していた。それ故に、代わりに近く住む常に派手なパンツを大量に干しているジジイの家のパンツをお教えする他なかった。「虹色のス ...
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底に紐状のゼリーのようなものが沈澱している何らかの飲物を飲みながら某喫茶店で待ち合わせをしていたところ、隣の女子高生がコーヒーを溢した。私の左足がコーヒーの犠牲となった。泣きそうな顔で謝罪し続けるので、何か気の利いた事でも言い、気を紛らわそうとしたが「お ...
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連日、父のブリーフが盗まれるという事件が発生した。下着泥棒ではあるが、父のブリーフが色濃く絡むが故に、野放しも嫌であるが、捕まえるのも何だか嫌だという「なるべく触れたくないが、放っておくには不穏が過ぎる」という祟り神の一種の様な存在と化した。しかし、いつ ...
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近所に田辺というパチンコ活動に余念のないオヤジがおり、会う度に「パチ活してくるわ」と言い、競歩で去っていく。最近は、店でパチ活仲間ができたようであり、更に楽しそうであった。先日、道で町内会長に「田辺のおっさん、見なかった?」と訊かれ、今日もパチンコへ行きま ...
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昔、地図アプリを頼りに可愛いラテアートが魅力なカフェに入ったつもりが、気づけば買うまで出してもらえないという外国人の服屋に入店していた。カフェにしては随分ファンキーな外観だと思った。扉を開いた瞬間、ガタイの良い巨大な店員と、筋肉質な細い店員と目が合った。 ...
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コンビニで勤務中、苦情の電話の声が細切れで聞き取れない旨を伝えようとしたが「申し訳ありません、お客様は細切れです」と、突然の死刑宣告の様になってしまった。怖すぎる店員になってしまった。お客様は「え…」と声を発し黙った。電話を代わりにきた店長も伸ばした手を ...
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剣道の頭に巻く手拭いが水浸しになり、代わりにプール帽を被ったところ、模様のせいで紫と肌色のフリーザのようになった。同学年だけの自主練習の日であったので、そのまま防具を付け練習していたが、途中から横暴な先輩が現れ、一人ずつ試合形式の稽古をつけ始めると言い出 ...
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一升瓶の中身を水に差し替えられた事に気が付かず、うっかり飲んでしまい、この気持ちを共有するべく近所の飲み仲間のジジイに飲ませる事にした。一升瓶と紙コップ一房をぶら下げ、ジジイを求めて歩くと、まんまと見つかった。私の手にしている酒に目をつけたので、紙コップ ...
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ミーティングで、私はパワハラで有名な職員の標的にされ吊し上げにあっていたが、放屁に耐えていた為それどころではなかった。話は耳に入ってこないが、尻に力は入っている状況が続いた。相手の吊し上げに区切りがついたようなので、一旦トイレに行こうと決意し「少し失礼」 ...
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